テント倉庫の運用で生じるコストについて

テント倉庫の運用で生じるコストについて

テント倉庫は通常の倉庫を建設するには利用度が低かったり、設置する場所を将来的に別の目的で使いたいなど建設物を建てられない場合に使われることがあります。
最大のメリットは費用がかからないことであり、支柱を外してシートを畳めば別の場所でもすぐに利用することができます。
これはコスト削減を重視している企業などでは最適ですが、長く使う場合は維持管理するために費用が発生します。
テント倉庫で生じるコストは支柱を囲むシートであり、雨や風の影響を受けやすいので経年劣化が起こりやすく、強度が低くなると簡単に亀裂を誘発します。
そして少しでも綻びを生じると大きく避けてしまい、荷物の保管のような用途には使えなくなるでしょう。
他にも支柱が腐食して変形することもあり、腐食しにくい素材を使うと共に塗料も塗布するようにしてください。
シートに関しては少し避けた程度であれば補修して対応ができますが、その部分の耐久性が著しく低下して状態が戻るわけではないので、最終的には新品と交換するしかありません。
このシートに関しては補修よりも定期的に交換する方が最適であり、この部分の費用を抑えていると長期間の使用は困難になります。

テント倉庫の固定費をあらかじめ計算しておこう

テント倉庫はいったん施工すれば便利に利用することができますが、必要となる固定費については事前に計算しておくと良いでしょう。
初回のテント倉庫施工でかかる料金の他に、定期的に行う張替えなどのメンテナンスも重要です。
外気や風雨にされされるため、およそ10年から15年ほどでテント倉庫は劣化するされており、安全に利用を続けるためにも張替えが必須になります。
張替えにかかる費用は大きさや膜材の材料などによっても異なりますが、一般的にはサイズが大きいほど高額になり、高品質な膜材を使用すると同様に値段が上がっていくでしょう。
たとえば室外でも使いやすく質の高い素材である不燃膜材を使用した場合には、テント倉庫のメンテナンスや張替え費用が100万円を超えることもあります。
10年から15年と期間が長いため固定費としては忘れてしまいがちですが、いずれ必要になる金額の一つとして計算に入れておくことも大切になってきます。

著者:塚越栄三郎

筆者プロフィール

愛知県名古屋市生まれ。
テント倉庫を導入する際に知っておきたい、耐震性や運用コストについて執筆しています。